ボーンズフォーライフの理論

その1

これまで一般的に骨が弱くなることは老化のプロセスの一部であると受け止められていました。しかし、NASAによって骨量減少に関するの研究が発表されると、考え方は変わりました。健康な人の典型である宇宙飛行士が宇宙から帰還した時、骨が弱っていたからです。

それ以後、骨の弱体化は老化が原因だという考えは信用されなくなりました。骨の組織を弱くするのは老化ではなく、生活状況に対する体の反応のせいだいうことがはっきりしたのです。

無重力環境では、骨を強くする必要がないので、新しい細胞が生成されず、古い細胞が死滅するサイクルが続きます。そして新たな世代の細胞が無くなり、骨細胞が減少し続け、骨が弱くなり、骨折の危険が出てきます。

骨の組織が失われるのは、老化のために避けられない自然のプロセスなのでしょうか?それとも、生活状況に対する反応として起こるものでしょうか?

NASAが発表した良いニュースは、骨はやせ細った後でも骨密度を復元することが可能だということです。生体は環境条件に反応します。宇宙から戻って、再び重力に対抗して、弾力的で周期的な拍動の力を与えると、骨は再生し始めます。力が効率的に途切れのない軌道を通り抜けるように姿勢が適応すれば、力を骨格が受け止めることができます。そうでなければ、骨の再生は実現しません。もちろん、このリハビリのプロセスには栄養の側面も含まれています。

これは一般の人々を勇気付けるメッセージでもあります。特定の条件下では、骨が崩壊していくプロセスを逆転することができるのです。Bones for Lifeのプログラムの目的は、骨がやせ細った後でさえ、骨を再生することが可能になるような機能的状態を再構築することです。

成熟した身体、特に女性が、血液からカルシウムとミネラルを骨に吸収するこのに失敗していることが、多くの研究調査で明らかになっています。研究者が揃って主張しているのは、骨が弱くなるのは化学的なことや、栄養学的なことや、ホルモン状態の問題ではないということであり、骨がミネラルの吸収に失敗し骨組織が弱くなる原因は、力強い動きが欠如しているということです。

身体を使う作業が、車輪やリフト、エスカレーターによって肩代わりされるようになったことは、テクノロジーの業績ではあるのですが、そうした動きを全て避けるようになってしまったのが、現在の西洋人のライフスタイルです。
では、どうすればテクノロジーの恩恵を受けつつも、代償として体に対してお金を使わないようにできるのでしょうか?
どうすれば身体の動きによって骨を強化することができるのでしょうか?

その2

研究者によって指摘されているのは、成熟した身体が、血液から必須のミネラルを骨に吸収するのに失敗する原因の一つは、力強い動きが失われていることだということです。

自然界では惑星の引力と対抗することで動きが行われます。骨格を持たない生物は、筋肉の力を使って体を縮めたり、筋肉を緩めて体を広げた りすることによって、移動しています。それに対して骨格を持つ生物は、重力を骨格で受け止めることによって、筋肉の労力を節約することができるという 利点があります。

もし人間の骨格が垂直のラインに並んでいるなら、体は骨で支えられるので、直立するために筋肉の労力を使う必要はないでしょ う。

地面に足を踏み出し、膝を伸ばして弾力のある力を生み出すと、体重によって地面への圧力が増します。その瞬間、同じだけの力が地面から反動として 返ってきます。骨格がバランス良く、しっかりした軸として組織されていれば、地面からの反発力は姿勢を押し上げ、次の一歩を楽に踏み出すことができるで しょう。体重を利用すれば、効率的に前進することができます。骨格がうまく配置され組織されていれば、重力を逆に利用することが出来るのです。

骨格は柔軟に連携しながら曲がる必要があるのと同時に、しっかりした軸を作るように脊椎間が引き締まる必要もあります

体重が地面に伝わり、地面から反動を受けるという双方向の力が、身体の片方の端からもう一方の端まで、乱れずに伝わります。地面から弾力のある強い突き上げを受けることで、重力が動きに変換されます。地面からの反発力は身体を持ち上げ、楽に前進させます。
片方の端からもう一方の端まで双方向に、力が失われず遅れず伝わっていくためには、力がドミノ効果で連続して伝わるように骨格が組織されていなければいけ ません。
この力を与え、力が戻ってくるというサイクルは、歩く一歩ごとにリズミカルな拍動の動きで起こります。片足が地面から離れて、空間を移動して一歩踏み出す時、うまく組織された骨格によって関節が連動して動き、柔らかく重力に任せて動くことができます。

片足が着地する時、骨格は一つの椎骨から次の椎骨へと引き締まり、骨がしっかりと一体化した軸のアライメントを取ることを可能にします。その軸は地 面からの反動の衝撃を受け止め、直立を達成するために利用されます。そして再び、柔軟性と剛性の役割が入れ替わる準備ができます。

人工的に作られた道具で、柔軟性と剛性というハードウエア上の質的に対極にあるような転換を素早く行うことは困難です。脳からの刺激で自然に起こる素早い転換は非常に高度なことなのです。
柔軟性と安定性の役割交代、曲がることと真っ直ぐになることの役割交代、柔軟性と強さの役割交代、固定することと移動することの役割交代を起こしているの は、脳の古代の層のシステムが自動的に行う固有のスキルとして持っているものです。
人間は歩くための運動力学的な調整を、意識的にコントロールする必要はありません。逆に、そのことを意識したり意図的に計算して行ったりすれば、歩くこと はさらに難しいものになってしまいます。

重力、体重を動くための力に変換していく能力は、関節が連携し動いたり引き締めたりする能力に依存しています。協調して働くように骨格の動きを調整 するのは脳の原始的な機能なのです。

その3

歩く推進力となるパワーは、背骨のアライメントを取って、しっかりした軸にする能力に依存しています。軸は体重を支える力をそのまま推進力として使うことを可能にます。そして、その軸は重力を受け止めることと、支えるのを解放して動かすことを交互に行うこともできるのです。

体重、すなわち重力による負荷を、動くための力に変換する能力を得るためには、関節が連動して動くことと、関節を引き締めることの両方の能力が必要になります。

メカニカルな意味で、歩くことによって弾力性が交互におとずれるこのパターンは、骨を再生する効果があります。リズミカルに拍動する動きは体を振動させ、血液の循環を刺激します。そして体の全ての細胞への栄養と酸素の供給を増やします。活発な動きでなければ、血液中の栄養が骨の硬い組織に浸透すること は無いでしょう。

骨を養うためには、ダイナミックな動きをすることが必要です。そしてそのためには骨格のカーブに橋をかけて支えるように良いアライメントが取れていなければなりません。そうでなければ、拍動するような力の負荷を増やしても安全に受け止めることは出来ないでしょう。

血液循環が手足から心臓や肺に戻る局面も、骨の健康にとっては同じ位重要であることに違いはありません。この局面では、組織の新陳代謝のプロセスで出来た老廃物を取り去っていきます。静脈血は手足から重力に逆らって上方向に動き、心臓から下に向かって流れる栄養分の多い段階の血液よりも動きが遅くなる傾向にあります。老廃物を取り除くことのが難しかったり、遅くなったりすると、元気を失い、病気になったりさえするかも知れません。

動きが緩慢になり、循環が滞って浄化が完全でないと、充分に栄養を吸収できず、骨の組織が再生されません。骨の組織が塞がれた状態では、古くなっていくだけです。自由な流れが双方向にないと、骨は新しい細胞を作ることができず、組織に隙間ができて弱くなります。そうなると転倒で骨折するか、転倒しなくても骨折するようになります。中にはベッドで寝返りをうつだけで骨折する人もいます。

歩く時のダイナミックで弾む動きは、栄養充分な血液が硬い骨の組織に浸透する助けになります。活発な動きがないと、新しい骨の細胞を作る材料が得られないだけでなく、老廃物を取り除くことが妨げられ、骨の生命力が損なわれます。

その4

骨格が調整され、アライメントが取れて、動きに調和があり、リズミカルで弾むような圧力を生み出す歩行パターンは、骨を強化するシグナルとして神経系に認識されます。

脳は強い骨を必要とする歩き方の特徴を識別し、必要性を満たすように体をセットします。体重をリズミカルに支える歩き方と骨を強化することは、機能と構造の相互作用として働きます。

生き残りの為の究極の基準が体を動かす能力だとすると、動くための究極のモチベーションは生き残ろうとする意思によって生み出されるのです。

体は必要性を満たすために能力を動員します。そして、必要性が無いと確認された能力は使わなくなります。使わないものは失われます。人が活発な動きをぜず、骨を高いレベルの圧力にチャレンジさせなければ、体は動きが減ったために強化する必要がないと解釈するかも知れません。その結果、骨を強化することは優先順位から除外され、モチベーションも失われるのです。

活気のない動きは、メカニカルに圧力が不足するだけでなく、やる気を起こすモチベーションも失わせます。使わないものは失われ、チャレンジがなければ能力は発達しません。ダイナミックな動きがなければ、体はより強くなろうとするモチベーションを持ちません。

文明社会では、我々の動く範囲が限られており、その結果、関節が固くなり過ぎたり、緩くなり過ぎたりするだけでなく、調整不足で動きのリズムが途切れ、歩行パターンが協調せず乱れていきます。
そして、骨格のラインが連続した軌道から外れ、痛め易い部分が圧縮と痛みにさらされるだけではなく、健康のための内部メカニズムが妥協していき、生命の完全性を求める衝動が無視されてしまうことになるのです。

動きが鈍くなると、動こうとする意欲はさらに減っていき、悪化に向かう悪循環に陥ります。動きに活気がなくなり、重力との相互作用による弾力性が無くなれば、無重力で宇宙飛行士に起こったことが、文明社会の人間にも起こるのです。弾力がない動きでは骨を強化するための刺激となりませんし、立った姿勢を強化することにもなりません。骨が弱くなり、姿勢が崩れていくと、動こうとする意思はどんどん薄れていきます。

骨が悪化する悪循環:鈍くて弾まない動き、そしてダイナミックな動きを許さない悪い姿勢は、骨に新しい細胞を作る刺激を与えることが出来ません。弱い骨と崩れた姿勢は自発的に動こうとする意志と能力を制限します。

体の動きに活気を与えることで、この悪循環を絶つことが出来ます。ダイナミックな動きによって高められた圧力をうまく受け止めることにチャレンジするためには、体の組織化、姿勢、動きの協調性の質を高める必要があります。うまく組織された姿勢とダイナミックな動きを通して骨を強化するための状況をつくることが、Bones for Lifeのプログラムの出発点となります。

その5

骨を育てるためには、圧力であればどんなもの良いというわけではありません。常時最大の圧力がかかっていると骨は育たないことは確かです。骨を強化するのに、どのような力が必要かというと、歩く時に起こるのと同様の圧力です。
つまり、最も基本となる動きである健康的で活発な歩行で得られる圧力に、強さ、パターン、ペースが同じ位で、体の各部分に力が均等に配分されるような圧です。骨の強さとしなやかさを保つ圧力は、非常に限定された範囲の圧力だということです。そのレベルから外れていれば、最高の状態ほど役に立たないし、最悪の場合はダメージを受ける可能性さえあります。

慢性的に強い圧力がかかっていると、骨折を起こすでしょう。圧力のレベルを加減することは単純な仕事ではありません。最大の力でやろうとする衝動を捨てて、感受性を最大にして、気づきと評価の感覚を得ることが必要なのです。

骨を強化する圧力は、最も基本となる動きである健康的で活発な歩行の圧力に、強さ、パターン、ペースが同じ位で、体の各部分に力が均等に配分されるような圧です。

ダイナミックな動きによって骨を強化するための刺激を与えるというプログラムにとって、大きな問題となるのは、「どうすれば健康レベルの低い人が強度の高い圧力にチャレンジすることが出来るか」ということです。運動不足で骨の組織に隙間ができて骨折の危険まである人たちが、どうすれば骨折せず、ダメージを受けずダイナミックな動きができるでしょうか?

姿勢の悪い人、動きの選択肢が限られている人は、どうすれば有意義なバウンドをすることに耐えられるできるでしょうか?機能的でないアライメントのまま、傷つきやすいポイントに怪我をしないようにバウンドすることは可能なのでしょうか?実際、最もダイナミックな動きが必要な人々が、ダイナミックな動きを行うことが出来なくなっているのです。骨を強化するプログラムにとって中心的な問題は次のことです:動きの範囲が制限され、姿勢を信頼できない人は、どうすれば怪我をせずに強い圧力に立ち向かうことが出来るのでしょうか?

学ぶ人の安全を守ることは、骨の強さを回復させるプログラムでは最も基本的な問題です。Bones for Lifeのプログラムにはそのための具体的な策があります。動きを学ぶプロセスは、自分をケアすることを保証する学習環境の中で提供されなければいけません。BFLのプログラムでは、弾力性のある力を受け止める時に、脊柱のカーブ、膝、股関節など傷つきやすい関節を保護するための多くの安全手段を提供しています。

その6
Bones for Lifeのプログラムは、心身相互の学習アプローチによって有効性を引き出します。その心身相互(ソマティック)な学習はDr.モーシェ・フェルデンクライス(1904-1984イスラエルの科学者)によって発展させられたものです。

彼の「動きを通した気づき」ATM(Awareness Through Movement)と「機能的統合」FI(Functional Integration)は、自己の組織化の習慣的なパターンを再教育することを提案しました。フェルデンクライスの機能を改善するためのアプローチにおける主要なキーポイントは、全体的な見方で機能を統合し改善することです。

ある機能障害は外見上、体の特定の部分の問題のように見えることがあります。しかしそれを改善し、反生産的なパターンを変えるためには、身体の他の全ての部分の習慣を再調整し、新しいオプションの動きを提案し、それを維持できるようにする必 要があります。全体の活動が協力し、統合される方法を探究する必要があります。生きている体は、部分が全体に影響し、全体が部分に影響するネットワークのように機能するのです。

動きと姿勢の癖は他のいかなる中毒とも同じぐらいしつこいものです。その癖は統合的で全体的な方法でアプローチされなければ、解放されません。「習慣はそれが形成されたのと同じ方法で変えることが出来る」とフェルデンクライスは言いました。

赤ん坊は実験を延々と繰り返すことで、這ったり歩いたりする体の機能を制御できるようになっていきます。大人が学習するプロセスも、赤ん坊と同じように延々と実験を繰り返し、癖を変えていきます。そのプロセスでは、身体の特定の部分の動きに他の部分が協力することに気づきながら、使われていない様々なオプションを探求します。

体の各部分が、全体の協力によって成り立っているということは、どんな生命体にも当てはまります。フェルデンクライスメソッドはこの統合の言語を通じて、脳とコミュニケーションを取るものです。失われた機能を再生するためには、体の全てのパーツが癖を更新して再調整することが必要 です。そして、そのために全体が合意する交渉が行われることが必要です。

このプロセスは機能を活性化して、個人の健康に対して調和的な解決を見つけることが出来るようにます。動きの質を洗練することによって、あらゆる健康な生命体において最も基本的な特性に対して、脳を目覚めさせます:それは健康に限りなく近づこうとする衝動に違いありません。

フェルデンクライス・メソッドでは、権威に基づいた考え方を表面的に模倣するのではなく、自分自身の判断メカニズムを鋭敏にし、自分自身でフィードバックを得なければいけません。そういう自立的な再学習で、最適な質へと動きがナビゲートされます。

協調した理想的な動きの質を獲得するのには、肉体的に頑張ることだけでは充分とは言えません。いいえ、それどころか肉体的に頑張ってしまうと、組織化された動きを導くために必要な繊細な気づきを覆い隠してしまうことになるのです。

実験室的状況で自ら体験し、役に立つコーディネーションを発見していくためには、サポートされている雰囲気が必要です。その雰囲気が癖と結び付けられた過度の愛着を解消することになるのです。

自分の状態をより正確に知るためには、使う力を最小限度まで減らす必要があります。自分の能力の限界を尊重する意味で、ゆっくり動き、自分の内側に耳を傾け、気づきが高まるようなペースで行わなければいけません。

フェルデンクライス・メソッドの場合、レッスン時間の大部分は床に寝て行われるので、重力に対抗する場合もソフトに行われます。床に寝ることで、習慣的な緊張を回避し、体が受け入れられるような方法で、新しい可能性を見つける機会が与えられます。

それに対して、Bones for Lifeのプログラムでは、体重を垂直に支える姿勢で、ダイナミックな動きによる力を用いることが不可欠です。骨の強化に必要な刺激として衝撃を得るためには、弾力があって特定のリズミカルで速いペースのダイナミックな動きが必要です。Bones for Lifeのプログラムでは、動きのコーディネーションをフェルデンクライス・メソッドの実験室的な学び方を使って学びます。そして、その統合的でソマティックな学習方法を直立に応用して、体重を支え骨の強化に必要とされる弾力的でダイナミックな動きに統合します。

その7

Bones for Lifeのプログラムでは、習慣的パターンを取り除くための手段と同じ位に、体の安全を保証するための保護のための様々な手段が提供されています。
怪我の危険なく体重の圧力を支えるための最大のツールは布です。布は7mの長さで、ハーネスのように体に巻きます。
ハーネスは体を一体に保ち、信頼できる軸の強さを与えてくれます。布は、各関節がより機能的なアライメントでバランスの取れた配置になるように導き、体が圧力に耐える能力を増してくれます。

骨が動きによって増えた圧力にさらされることは、骨を癒すための源となります。ハーネスは身体の組織化が不十分な人に、より効率的な姿勢の見本を経験させることが出来ます。その姿勢の自己イメージに自信を得ることと、危険なく体重を支える動きを練習が出来るという両面で役に立ちます。

毎日少しだけでもハーネスを巻いて、改善された方法で自分の体を組織化してバウンドの動きをすることによって、体の各部分が力を分担して受け取るという機会を得ることが出来ます。アライメントが改善された状態は、ハーネスの支えを外しても自然に立ち方に反映されるようになり、ワンランク上の姿勢への始まりとなります。

7mの長さの布のハーネスは、体を一体にまとめて、直立姿勢の軸の強さを与えてくれます。それは、じゅうぶんに組織化されていない人に、より効率的な姿勢の見本を経験させる意味があります。その姿勢で、自己イメージに自信を得ることと、危険なく体重を支える動きの練習をする実際の能力の両方を発展させることが出来るのです。

もう1つの安全に学習するための簡単な手段は、壁の抵抗を使うことです。寝転んで壁を手あるいは足で押すことによって、より効率的に骨格を通って圧力が伝えられる道筋を確保します。

背中で壁にもたれて立つことによって、足によって生み出された力から、より多くドミノ効果を得られます。力の流れはドミノ効果によって端から端までスムーズに連続して伝わります。

ボールや小道具を使って壁の面に変化を加えて、古い習慣を避ける方法で姿勢を再整列させることによって、脳の調整能力を目覚めさせることができます。変化のある壁に背中をもたれさせたまま、足踏みし始めます。そうして自然なパターンで歩くことによって、流れるような動きになり、体がそれを認識し、姿勢の変化に対するアラインメントが強化されます。

古い習慣は、解きほぐされ、変容を経験し始めます。歩く動きは、それを行うために学んだ新たな姿勢のアライメントを強化します。動きは動きを行うための構造を再確立します。構造の変化を生み出すコンビネーションは、動的な機能を実行する文脈の中で、結果的として目覚しい改善をもたらします。

その8

Bones for Lifeのプログラムにある動きのプロセスは、自然な動きのパターンで構成されています。このパターンは、果てしなく長い期間の進化の過程で、最も効率の 良いものとして選別されてきたものであり、種の機能として記憶に刻み込まれているものです。この原始的な方式を再び活性化することによって、脳がその根本 的な能力(健康を達成しようとする決意)を目覚めさせ、蓄積されてきた知識にアクセスできるようになります

動きのプロセスの最後は、特に骨を強化する目的のためにデザインされていて、体は自らより理想的な姿勢を選択します。
頭は脊柱のてっぺんに乗っていて、歩く時に調和が取れて活気がある動きになります。

プログラムを行い効率的に組織化されたなら、日常生活の全ての動きが骨を強くするように働くでしょう。うまくアライメントのとれた骨格を通って、歩 く時の弾力的な圧力が妨げられることなく流れるようになるでしょう。
組織化された体では、力の拍動は力やリズムが全く損なわれることなくからだの端から端まで届くでしょう。そして、血液循環は骨の固い組織にも浸透し、骨の 細胞を再生するように栄養を与えるでしょう。

骨は生きて反応する器官であり、刺激に対して強度を増すようにデザインされています。骨の健康は外的な権威に従ってなされるものではなく、全て個人 的なエコロジーの一部であり、一人一人に委ねられているものです。

程度の差はあったとしても、歩くことの出来る人なら骨を衰えさせるプロセスを止めることが出来ます。骨が悪化することは自然な動きによって逆転させ ることさえ可能です。

すべての人が自分のペースで、安全に少しずつ自然な動きの基本的なパターンを学ぶことができます。そして、弾力性のある圧力に富んだスタイルを取り 戻すことができ、それによって、骨を強くするための秘訣を体に与えることができます。

自然な動きは身体のすべての部分に共鳴し、全体が優雅に調和した状態に統合されます。体が安定性と柔軟性の両面で構造化されます。そして関節の自由 と同じ位に骨に信頼性をもたらします。活発な動きを楽にうまく行う行うことの喜びは、ダイナミック動きをするためには常に仲間のような存在となります。

この喜びは「生物として生命そのものを純粋に楽しむこと」ということができます。
自然な動きを取り戻す過程では、この「生物として生命そのものを純粋に楽しむこと」がプログラムの本当の恩恵となるものです:骨が強化されるのはボーナス のようなものです。

・・・完