フェルデンクライスメソッドとヨガやピラティスとの違い

フェルデンクライスはフォームではなくて「機能」に焦点を当てています。特定の理想的な体の形を求めたり、理想的な肉体の構造を求めたりはしません。

前もって定められた形式や、動きのない形を教えるのではなくて、フェルデンクライスは、自分の体のフィードバックを通して、動きに対する感受性、気づき、動きの質を改善することを意図しています。

通常、人は自分の体を感じることが難しく、感覚のスキルを改善しないままで、動きを良くしようと試みています。しかし、その状態で動きを改善していくのには限界があります。

音楽家は音楽を感じ、音の微妙な違いを区別をして聴くことが出来なければ、音楽を演奏することはできません。
サッカー選手なら、ボールとのタッチを微妙に区別して変えるための感覚がなければ、思い通りの軌道でボールを蹴ることはできないでしょう。
スキーなら、斜面や雪に合わせて微妙にスキーを操作するための感覚がなければ、思い通りに滑ることは出来ないでしょう。
そこには感覚のスキルが不可欠なのです。

フェルデンクライスは、ヨガやピラティスのように「正しい」とされる姿勢を達成することを目標としていません。それよりむしろ、器用で、痛みが無く、効率的な動きをする身体をつくることを求めていきます。つまり、求める方向が違っているのです。

ですから、ヨガやピラティスをしている人の中にも、フェルデンクライスを取り入れることで、パフォーマンスを向上させようとする人が多くいます。ワークアウトをするのが楽になり、より快適な状態で、自分のイメージした動きが出来るということなのです。